「~ようとしている」「~つつある」「~最中だ」〔N2文法〕

「ようとしている」「つつある」「最中だ」
進行する動作のどの局面か?
「~ようとしている」「~つつある」「~最中だ」について考えます。

問題

まずは問題です。(    )内に入れるのに適当なものを選んでください。

1.~3.から適当なものを選びましょう。
(1)(     )最中に、水道が止まってしまった。
   1.洗濯の          2.買い物の     3.出張の 
(2)ホームパーティーの準備をしている最中に(     )。
   1.とても楽しかった     2.デザートも作った 3.地震があった 
(3)私達が馬小屋に入った時、馬の赤ちゃんが(     )としていた。
   1.生まれる         2.生まれそう    3.生まれよう 
(4)(     )としています。          
   1.間もなく夏が終わろう     2.明日は雨が降ろう
   3.今年の冬は寒くなろう
(5)就職して3か月、仕事にも(     )つつある。
   1.慣れ        2.慣れてい      3.慣れるようになり
(6) 私は(     )つつありますので、どうぞご安心ください。
   1.就職活動をし     2.体力を取り戻し   3.栄養のあるものを食べ
(7)野球の練習を(     )、体調が悪くなってしまった。
   1.しつつあるとき    2.している最中に    3.しつつ
(8)飛行機は今(     )。  
   1.飛び立とうとしています       2.飛び立ちつつあります   
   3.飛び立つ最中です
(9)少しずつ涼しく(     )。
   1.なる最中です     2.なるつもりです    3.なりつつあります

(1)1.(2)3.(3)3.(4)1.(5)1.(6)2.(7)2.(8)1.(9)3.

「~(よ)うとしている」「~つつある」「~最中だ」

「~(よ)うとしている」

「~(よ)うとしている」は、「~」という変化が起こる少し前であることを表します。「もうすぐ~する」、瞬間的な動作を表す動詞(始まる、立つなど)につきます。
・暑かった夏も終わろうとしている
・さあ、決勝戦が今、始まろうとしています
・桜が満開になろうとしているときに、雪が降った。
桜に雪

「~つつある」

「~つつある」は「~」という変化が進行中であることを表します。変化を表す動詞(暖かくなる、広がるなど、時間的幅がある動詞)につきます。
・だんだん暖かくなりつつあります
・災害で壊滅的な被害を受けた街も復旧しつつある
・彼の会社は順調に発展しつつあり、将来が期待できる。

「~最中だ」

「~最中だ」は「ちょうど~しているところ」であることを表します。通常「~しているところに、それを邪魔するような予定外のことが起こった」という文脈でよく使われます。

・彼は今、考え事をしている最中のようだから、話しかけない方がいいよ。
・浜辺でバーべキューをしている最中に、急に雨が降り出した。
・スピーチの最中に、突然電気が消えた。

まとめ

「ようとしている」「つつある」「最中だ」絵まとめ

以上、新完全マスター「文法」日本語能力試験N2(スリーエーネットワーク社)などを参考にまとめました。

「日常の思想」梅原猛 から

日語総合教程第五冊 第3課に「~ようとしている」「~つつある」が登場します。

勤勉―繁栄―進歩の価値観は崩壊しようとしている。それに代わって、遊び―自然―自由が、新しい価値観として立てられようとしているとしても、なおそのような価値観は人類を長い間ささえる価値観とはならないであろう。なぜならいったん、文明の木の実を食べた人間は、再び、非文明へ逆転することは出来ないからである。
P65
今日、自然は、その調和を乱しつつある。緑の山野は、一面に枯れ山となり、清流は濁流となり、野生の獣はもちろん鳥や魚も一日一日少なくなる。大都会のコンクリートの中にあって、人間が果たして生きることが出来るかどうかは、はなはだ疑問である。
P64

 

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