「ものだ」「ことだ」「わけだ」の三つを比較しましょう。
問題
まずは問題です。( )内に入れるのに適当なものを選んでください。
1.~4.から適当なものを選びましょう。
(1)彼は長年の努力の末、夢だった自分の店を持った。やる( )ね。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.ところだ
(2)この仕事を成功させたいなら、細部にまで注意を払う( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.はずだ
(3)彼女は学生時代遊びまわって、授業にほとんど出なかったらしい。それでよく
卒業できた( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.ようだ
(4)彼女は5年間もフランスで暮らしていたのか。フランス語が上手な( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.ようだ
(5)この道は夜になると街灯が少なく、とても危険だ。1人で歩かない( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.しかない
(6)子どものころ私は、夏休みに川で一日中遊んだ( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.そうだ
(7)子どものころ彼女は、夏休みに川で一日中遊んだ( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.そうだ
(8)子どものころ彼女は、夏休みに川で一日中遊んだという( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.そうだ
(9)そんなに熱が高いなら、無理をせず今日は休む( )。
1.ことだ 2.ものだ 3.わけだ 4.そうだ
(10)彼女は料理教室の講師なのか。それであんなに料理が上手な( )。
1.ことか 2.ものか 3.わけか 4.そうか
解答:(1)2.(2)1.(3)2.(4)3.(5)1.(6)2.(7)4.(8)1.(9)1.(10)3.
「ものだ」「ことだ」「わけだ」比較1
「ものだ」「ことだ」「わけだ」の個々の意味をまとめると以下のようになります。
・〇「あれでよく卒業できたものだ」〇「あれでよく卒業できたことだ」
・△「羨ましいものだ!」〇「羨ましいことだ!」
どちらでも言える場合がほとんどですが「ものだ」は「客観的評価」、「ことだ」は「主観的評価」に使いやすいようです。
「ものだ」「ことだ」「わけだ」比較2
モノ「品物のモノではなく、抽象的存在としての万物」、コト「事情・事柄」、ワケ「理由」ということから、それぞれの原義から意味の派生をイメージしてみます。
- 「そういうものだ」:本質的にそのようなものである。
- 「そういうことだ」:そういう事情である。
- 「そういうわけだ」:そういう理屈・理由である。
以下のイメージで覚えておきましょう。
以上、日本語能力試験対策N2文法総まとめ(三修社)などを参考にまとめました。
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