「追う」「追いかける」の違い、その他「追いつく」「追い出す」「追い詰める」など「追」のつく言葉を整理します。
「追う」「追いかける」
「追う」で表現できる動作範囲はけっこう広いです。まずは、①「目標をつかまえるために、目標の後から進む」のが一般的な意味。また、②自分は動かなくても「目標を見逃さないために、目標の動きをたどることも表しますね。③抽象的な目標を目指す「夢を追う」という言い方もあります。さらに、④対象物を目の前から無理やり移動させる場合、「ハエを追う」などとも言います。⑤「日を追って」の「追って」は順々にたどる、という意味になります。
- 犯人を追う。
- 蝶の動きを目で追う。
- 夢を追う。
- ハエを追う。
- 日を追って状態がよくなる。
「追いかける」は、基本は「逃げる相手をつかまえようとして後ろから「追う」という意味になります。抽象的な意味で「夢を追いかける」ももちろん言えますが、「夢を追う」よりも、”夢が逃げていく”分、少し実現性が低いかもしれませんね。
- (逃走する犯人を)追いかける。
- 夢ばかり追いかけるのは、そろそろやめたらどうだ。
「追う」と「追いかける」の意味領域イメージ
「追う」その他の重要句、ことわざ
「追いつく」「追い越す」
「追い風、向かい風」、諺「二兎を追う者は一兎をも得ず」
以上、新装版「使い方の分かる類語例解辞典」(小学館)などを参考にしました。
コメント