「抱」という字には「だく」「いだく」「かかえる」と三つの読みが与えられています。それぞれの意味について整理しましょう。
「抱く(だく)」「抱く(いだく)」「抱える(かかえる)」
用例を列挙して、それぞれの用法を理解しましょう。
抱く(だく)
- 生まれて初めて赤ちゃんを抱く。
- ぬいぐるみを抱いて寝る。
- 両ひざを抱いてすわる。
抱く(だく):物理的動作、「(主として人間を)手で身体の前の部分につけて支える」という動作
抱く(いだく)
- 少年よ大志を抱け!
- 夢をいだく。
- 違和感をいだく。
- 不安をいだく。
- 大自然の懐に抱かれる。
最後の「大自然の…」は雅語としての使い方で、少し他とことなりますが、基本的に「抱く(いだく)」は
抱く(いだく):抽象的な想念を「心に持つ」
抱える(かかえる)
- カバンを小脇に抱える。
- ギターを抱える。
- 子供3人かかえた生活。
- 仕事をかかえる。
- ストレスをかかえる。
- 従業員をかかえる。
人や物にも、抽象概念にも使えますが、共通しているのは、
「負担となるもの」や「責任」を持つ
ということになります。
まとめ
以上まとめます。
以上、使い方の分かる類語例解辞典(小学館)などを参考にしました。
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