「限度」「限界」「極限」の違いについて考えましょう。
「限度」「限界」「極限」
「限度」
「限度」は、許容できる範囲内での最大許容点をいう。その範囲は、社会常識的な基準であることが多く、たとえその「限度」を越えたとしても、すぐダメになってしまうというほどではなく、まだ多少のゆとりが感じられる状態。

冗談でも、他人を傷つける発言には限度というものがある
- たとえ冗談でも、他人を傷つける発言には限度というものがある。
クレジットカードでの支払いは一定限度を超えることはできない。
値引きには限度がありますのでご了承ください。
わがままにも限度がある。
薬は1日に飲める限度量を守ってください。
「限界」
「限界」は、可能性を考慮して最大限のところ。そこを越えると、そのものの存在自体がなり立たなくなるほどの決定的打撃を受けるレベル。

我慢の限界を超え、怒りに火がついた
- 我慢の限界を超え、怒りに火がついた。
科学の力でもここが限界かもしれない。
何度も挑戦したが、自分の能力の限界を感じた。
物理的な限界を突破するのは容易ではない。
集中力には限界があるから休憩も必要だ。
「極限」
「極限」は、「限界」であることをさらに強調した言い方。そのため日常的な状況の中ではあまり使うことなく、程度の大きさの次元が違うものを示す時に使う。

戦闘という極限状態において、彼は理性を失った
- 戦闘という極限状態において、彼は理性を失った。
極限状態でのサバイバル生活が始まった。
恐怖と寒さが極限に達していた。
極限まで鍛え抜かれたアスリートの体。
極限まで単純化されたデザインが美しい。
以上、使い方の分かる類語例解辞典(小学館)などを中心にまとめました。
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