「興味」「関心」「趣味」の違いについて考えましょう。
「興味」「関心」「趣味」
「興味」は「おもしろいと感じ、好奇心を持つこと、「関心」は「重要だと思い、注意を向けること」、「趣味」は「楽しみとして続ける活動や好きなこと」。一言で表現すると「興味=おもしろい」「関心=気になる」「趣味=好き」です。
「興味」と「関心」
「興味」と「関心」は意味も用法も類似していますので、先に比較しましょう。以下のような例ではどちらを使ってもほぼ同じ意味になります。
- 年頃なのに 異性には(興味/関心)がないようです。
- 学生の(興味/関心)がわくように授業のテーマを選んでいます。
- どんなことでも(興味/関心)の持てることを見つけよう。
それぞれの特徴を活かした例文を挙げると、
- 興味深い話を聞くことができた。(×関心)
- 彼女は高校生なのに、高齢化問題に関心を寄せている。(×興味)
- サッカーに興味があります。
- サッカー業界の動向に関心があります。
「興味」は好奇心による娯楽や趣味などへの個人的な関心、 「関心」は社会問題などへの重要性を感じて意識を向けること という違いがあります。また「~深い」「~津々」は「興味」だけに接続し、「~本位」「~を寄せる」などは「関心」だけにつながる言い方です。以上まとめると、
「興味」「関心」の意味
「興味」「関心」の接続
「趣味」
「趣味」は「興味」をもったことを実際に楽しんで続けていることを指します。
- 興味 → なんとなく面白そうだと感じること(好奇心)。
- 趣味 → 実際に楽しんで続けていること。
興味は「きっかけ」、趣味は「継続」
ということになります。先の例文に加えて比較すると、
- サッカーに興味があります。→ちょっとおもしろそうだと思う。
- サッカーが趣味です。→実際に観戦やプレーをしている。
- サッカー業界の動向に関心がある。→業界の情報や動向に注目している。
〔参考〕「趣味」2
「趣味」の別の使い方として「その人の好みの傾向」を表すこともあります。
- 趣味のいいネクタイ。
- あのインテリアは私の趣味じゃないね。
- ゲテモノ趣味。
「興味」「関心」「趣味」まとめ
以上まとめます。

「興味」「関心」「趣味」まとめ
以上、「日本語の難問 宮腰賢著 宝島親書」などを参考にまとめました。
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