「~がち」「~ぎみ」の違いについて考えましょう。
「~がち」と「~ぎみ」
「~がち」と「~ぎみ」は、どちらも好ましくない「~」という傾向が強いことを表しますが、「~がち」は「よくそうなる傾向がある」、「~ぎみ」は「今現在、その徴候がある」ことを表します。
- 「~がち」(傾向):ありがち、留守がち、病気がち、遠慮がち
- 「~ぎみ」(徴候):太りぎみ、疲れぎみ、風邪ぎみ、落ち込みぎみ
いくつか、比較してみましょう。
「太りがち」と「太りぎみ」
- 甘いものが好きな人は太りがちである。
- 最近、運動不足なので太りぎみのようだ。
太りがち | ある環境、状況では太る傾向にある。 |
太りぎみ | 測ったわけではないが、なんとなく太ったようだ。 |
「遅れがち」と「遅れぎみ」
- 彼女は仕事が忙しく、会議に遅れがちだ。
- (マラソンで)なんとか集団の中にいるものの、遅れ気味だ。
遅れがち | 遅れることがよくある。 |
遅れぎみ | 少し遅れている。 |
「風邪(を引き)がち」と「風邪ぎみ」
- その子は体力がないので風邪を引きがちだ。
- 昨日は急に冷え込んだので、今日はちょっと風邪ぎみだ。
風邪(を引き)がち | よく風邪を引く。 |
風邪ぎみ | 風邪かもしれない。 |
「好ましくないこと」に使う
「~がち」も「~ぎみ」も基本的に「話者がマイナスと考える」動作、状況について使います。
- 若い人にありがちな失敗。〇
- 若い人にありがちな成功。×
中立的な表現としては「~そうな」「~やすい」「~っぽい」などがあります。
まとめ
以上まとめます。
以上です。
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