「~ている」「~てある」「~ておく」の違い

ているてあるておく

「~ている」について

「~ている」は大まかに言って「動作の継続」と「状態の継続」を表します。

開けている、開いている

開けている、開いている

ドアを開けている動作の継続今現在進行中の動作、開けている最中
ドアが開いている状態の継続どうして開いたのかわからないが開いた状態である

「自動詞+ている」≒「他動詞+てある」

「ドアが開いている」(自動詞+ている)と「ドアが開けてある」(他動詞+てある)は同じような意味になります。

 「~てある」の方は動作主である「ドアを開けた人」の存在を暗示している

ことが違いです。

「開いている」「開けてある」

「開いている」「開けてある」

ドアが開いている状態の継続どうして開いたのかわからないが開いた状態である
ドアが開けてある結果の継続誰かが開けた結果がそのまま残って開いた状態である

「~てある」と「~ておく」

  • ドアが開けてある。
  • ドアを開けておく。

上の2つの文もよく似ています。同じ点と相違点に分けて考えましょう。

「~てある」「~ておく」の同じ点

過去に行われた「誰かがドアを開ける」という結果を、未来の目的のために今のこしておく

という点では同じです。

「開けてある」と「開けておく」

「開けてある」と「開けておく」

「~てある」「~ておく」の相違点

  • ① 次に使う人のために開けてあるよ。
  • ② 次に使う人のために開けておくよ。

「開けてある」の方は未来の目的のために行った「開ける」という動作の結果が今も残っているということに力点が置かれます。

つまり「過去の開けた動作」よりその結果が残存し「今開いている状態」であることが重要です。

「開けてある」と「開けておく」2

「開けてある」と「開けておく」2

これに対し「開けておく」の方は「目的のためにドアを開けるという行為をした(準備行為)」ということに表現の力点が置かれています。

次に使う人のために開けてあるよ結果残存
次に使う人のために開けておくよ準備

まとめ

以上まとめると以下のようになります。

「ている」「てある」「ておく」まとめ

「ている」「てある」「ておく」まとめ

(以上、初級を教える人のための日本語文法ハンドブック(3Aネットワーク)などを参考にさせていただきました)

 

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