「だけ」と「しか」の使い分けについて考えましょう。
「だけ」「しか…ない」
共に物事を限定する意味をもった副助詞ですが、用法が異なります。
- 魚 だけ 食べます。
- 魚 だけ 食べません。
- 魚 しか 食べます。×
- 魚 しか 食べません。
3.は成立しません。つまり、
「しか」は、必ず「しか…ない(否定)」の形で使います。
三つの文では、「魚だけ食べません」は「魚を食べない」でこれだけ意味が異なります。残りの二つは「eat only fish」で同じ意味になりますが、ちがいはどこにあるでしょう?

焦点のちがい
「魚だけ食べます」「魚しか食べません」の違いを図示します。焦点があたっている部分を真っ黒に塗りつぶしました。

つまり、「魚だけ食べます」「魚だけ食べません」は主語の「魚」そのものに焦点が当たっていますが、「魚しか食べません」は、「魚以外は食べません」のニュアンスを多分に含むようです。

「だけ」は焦点を取り出すイメージ、「しか」は他を消すイメージ
「は」による取り立ての可否
上に述べたような、焦点のあてかたの違いがあるため、主語である「魚」そのものに焦点をあてる「だけ」をつかう文は、「だけは」の形で取り立てて強調することが可能ですが、そもそも主語に焦点があたっていない「しか」は「しかは」の形になりえない、ということがいえるのではないでしょうか。
- 魚 だけは 食べます。
- 魚 だけは 食べません。
- 魚 しかは 食べません。×
以上です。



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