旅の備忘録 26新春 厦門Ⅲ 海上看金門

海上見金門キャッチ

日本人 in 中国

  日常からそうだが、旅に出た時は特に、自分が日本人出ることをこちらからまず言う。言わなくても、たいていの中国人は私を韓国人か日本人のどちらかだと思う。聞かわれる前に言っておくだけのことで、深い意味はない。どうしてわかるか、よく髪型でわかるとか言う人がいるが、やはり全体的な雰囲気が違う。じじつ、私も日本人はかなりの確率で判別できるが、全体的にみて確信をもって、しかも瞬時に判断できる。
 旅行も含め、暇さえあればよく出歩く方だが、日本人であるがゆえに危険な目に遭ったことはない。2012年の反日デモの盛んな時期、上海で日本からやってきた友人と歩いていた時、数人の比較的若い男性に囲まれ「日本人!」と厳しい口調で叫ばれ、どうなることかと思ったが、それ以上のことはなかった。
 もっともここ数年は、ある程度日本語ができるようになった学生から、
「先生は、日本人なのに、どうして普通の人なのですか」という意味の質問を受けることが、何度かあった。
 彼、彼女たちの教わった日本人は、普通の人類ではないらしいので、そういうことは仕方ないし、気にはならない。日本人もかつては「鬼畜米英!」などと言っていたのだ。

昼食、コーヒータイム in スタバ

 改めて中山路をうろついてみる。「沙茶面」の字が目立つ看板を出している食べ物屋がことさら多い。心斎橋筋のたこ焼き屋より多い。アモイ名物なのだろう。食べてみる。海の幸たっぷりの、海鮮ラーメンのようなもので、写真のエビ、貝のほか、小さめのカキ(のようなもの)がたくさん入っている。麺は好みがわかれるであろうが、スープは絶品である。サイドメニューは蟹黄湯包である。
  長崎ちゃんぽんを思いだした。見た目からだけの連想だが、なんらかの関係があるのではないかと思った。あとで確認して見ると、長崎ちゃんぽんと沙茶面は、直接互いの影響関係はないものの、長崎ちゃんぽんはやはり福建省の麺がルーツ。沙茶面は福建の麺に南方フィリピンあたりから伝わった味付けが加えられたものとのこと。祖形は同じといってもよいかもしれない。
 長崎、南九州、南西諸島、台湾、福建あたりは”海の文化圏”として古来交流が多かったのではないだろうか。

老厦门沙茶面

老厦门沙茶面

アモイ、スタバのテラスにて

スタバのテラスにて(in アモイ)

 少し休憩後、再び海岸まで出た。二階席のあるスタバがあったのでコーヒータイムとした。上にあがってもいいかとお嬢さんにきくと、その上にテラス席があるよというので行ってみる。
 スタバは好きな珈琲店。都市ごとに、その都市の風景に似合うスタバを見つけるのが楽しい。杭州には四、五回ほど行っているが、行くたびに時間をみつけて訪れる西湖に面したスタバがある。
 テラスにあがってみると、コロンス島が見え、こちら厦門島とのあいだを連絡船が行き来している。よいとことに来ました、と心の中でつぶやく。ここが、お気に入りのスタバである。再びアモイに来ることがあれば、またこのテラスを目指したい。

海上看金門

 まだまだ日が高い。埠頭に出て歩いていると「遊覧船に関する問い合わせとチケット購入はこちら!」といった意味のエンドレステープの音が聞こえる。ふらふらと寄っていく。後はおばちゃんのお勧めにしたがって、すぐ出航の「海上看金門」の船に乗る。
 チケット販売は、上海外灘の遊覧船のそれに似ている。海岸沿いのいろんな場所で、客引きをし、チケットを買った客を船が出る埠頭まで車で送る、というシステムである。
 金門島は台湾が実効支配する島である。厦門から台湾島までは150キロ以上あるのに対し金門島までは10キロしかない。この金門島を見て帰ってこようというのが約2時間の「海上看金門」コースである。以下の地図でおよその厦門、金門島、台湾の位置、距離感がつかめるだろう。遊覧船は★のあたりまで出る。

福建省、金門島、台湾

福建省、金門島、台湾

 下の写真の左半分、小島がいくつか見えるがその後ろにうっすら見えるのが金門島ではないかと、思う。(中国語で解説されるのでよく聞き取れない)
 右半分に大きく見える島が大胆島。じつはここも台湾の領土になっている。目を凝らしても読めなかったが、大看板が設置されており、
”三民主義統一中國”
と書いてあるらしい。
これに対して厦門側にも大看板が設置されていて、そちらには
”一国兩制統一中国”
とあるそうだ。
そのあたりのことについては、特にコメントしない。

金門島、大胆島

金門島、大胆島

 台湾には一度、仕事で行ったきりだ。一晩だけディーラーの現地駐在員に夜市のような所に連れて行ってもらった印象しかない。あのごちゃごちゃした雰囲気は、イメージとしては沙茶面や、アモイの裏通りの曲がりくねった路地にちかかったのではないか。ふと、そんなことも思った。

続きます。
 

 

 

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