「~きり」「~ところだった」「~ずじまいだ」〔N2文法〕

「きり」「ところだった」「ずじまいだ」
結果はどうなった?
「~きり」「~ところだった」「~ずじまいだ」の三つを比較します。

「~きり」「~ところだった」「~ずじまいだ」

・出て行ったきり、帰ってこない。〔ちょっと変〕
・あぶないところだった。〔助かった〕
・優勝できるところだった。〔残念!〕
・行かずじまいだ。〔行きたかった〕
「~きり」は、次に予想されることが実際には起きていないということ。「~ところだった」は、ある状況(多くは悪い状況)が起こる一歩手前だったことを示します。「~ずじまいだ」は時機を逃してしまって結局できなかったことを表します。
 その後、どうなったか?
 ~きり なぜか、ずっと同じ状態が続く
 ~ところだった (起こる一歩手前で)起こらなかった
 ~ずじまいだ (やりたかったが)できなかった

 以下、個別にみていきましょう。

~きり

~きり
 ~という動作の後、そのままずっと同じ状態が続く 
・その本は、子供の頃に読んだきり、その後一度も読んでいない。
・彼女は朝、出かけたきりです。まだ戻っていません。
・日本は長寿国だが、寝たきりの老人も多い。
・最後に出会ったのは卒業式の日です。それきり、一度も会っていません。
後件は否定文が多くなります。「寝たきり」「それきり」は慣用的な言い方

~ところだった

~ところだった
 ~という状態になる一歩手前だったが、実際はそうならなかった
・今日は月末か。うっかり集金を忘れるところだった
・気づくのがあと5分遅ければ、大火事になるところだった
・朝寝坊して、危うく試験に遅刻するところだった
・残念!もう少しで満点取れるところだったのに。
実際そうならなかったのは、人為的なアクションによります。(自然現象などの事情をいう文には使えません)

~ずじまいだ

~ずじまいだ
 ~ようと思っていたのに、結局できなかった
・みんなに聞いたが、結局田鈴木さんの連絡先はわからずじまいだった。
・彼女にラブレターを書いたが、勇気がなくて出せずじまいだった。
・留学中に旅行したかったが、忙しくてどこへも行かずじまいだった。
時期を逸してしまったという残念な気持ちを表します

問題

練習問題です。1.~3.から適当なものを選びましょう。

(1)この果物は(   )きり、ずっと食べてない。
   1.国を出る時食べた       2.国では毎日食べた
   3.国では手に入らなかった
(2)新しい本を買ったきり、(   )。
   1.汚してしまった 2.2回しか読んでない 3.ページを開いてもいない
(3)あの時は危なかった。もう少しで(   )ところだった。
   1.死ぬ        2.死んだ      3.死にそうな
(4)ああ、よかった。もう少しで(   )ところだった。
   1.雨が降る     2.台風が来る   3.携帯電話を忘れる
(5)あの映画は、(    )忙しくて見ずじまいだった。
   1.見たかったが   2.見ようと思っているが 3.まだ公開しているが
(6)(   )、結局買わずじまいだった。
   1.扇風機が安くなっているが    2.辞書が必要なのだが   
   3.洋服を見て回ったが
(7)彼は一度メールをくれた(   )、その後連絡がない。
   1.あげく         2.きり       3.末に
(8)ジョギングシューズを持ってハワイに行ったが、結局(   )、
   1.はいたきりだった      2.はかずじまいだった
   3.はくところだった

(1)1.(2)3.(3)1.(4)3.(5)1.(6)3.(7)2.(8)2.

以上、新完全マスター「文法」日本語能力試験N2(スリーエーネットワーク社)を参考にしました。
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました