「~はおろか」「~もさることながら」〔N1文法〕

「はおろか」「もさることながら」
付加の表現

初中級の「付加」表現

 N2レベルの「付加」の言い方としては、「~もとより」「~加えて」「~上に」「~のみならず」などがありました。
ここでは、N1レベルの「~はおろか」「~もさることながら」について学びます。

「~はおろか」

~はおろか ~はもちろん、程度が上のほかのことにも同じことが言える
・手間のかかる料理はおろか、冷凍食品を温めて食べるのさえおっくうだ。
・小売店を取り巻く状況は厳しい。街の専門店はおろか、有名デパートの閉店も相次いでいる。
・彼女は花粉症がひどくて、外出時はおろか、家の中でさえマスクが外せない。
全体として、マイナスイメージの文になりやすい

「~もさることながら」

~もさることながら ~もそうだが、追加して、もっと強調することがある
・この作家の作品は、鋭い感性もさることながら、わくわくする話の展開が素晴らしい。
・彼は人柄もさることながら、その実行力で周囲の人をぐいぐい引きつけている。
・若者の政治的無関心もさることながら、社会全体に政治に対する無力感が広がっているような気がする。

「~をおいて」「~ならでは」比較

 A はおろか B もA もさることながら B も「はおろか」「もさることながら」
意味~は当然のこととして~は重要だが、それ以上に
ニュアンス驚き・強調・否定的丁寧・肯定的
論理展開A(当然)→B(意外・強調)A(重要)→B(さらに重要)
強調の対象B(Aよりもさらに…)A,B両方(Bにやや重点)

問題

練習問題です。1.~3.から適当なものを選びましょう。

(1)うちの父は(    )母に任せている。
   1.家事はおろか自分の着る物のことさえ
     2.身の回りのことはおろか家の掃除さえ
     3.自分の仕事はおろか子供の教育さえ 
(2)当時はお金がなかったので、(    )はおろか学費もぎりぎりだった。
   1.遊ぶお金        2.食費        3.アルバイト代 
(3)私は海外旅行はおろか(   )。
   1.国内では何度も旅行した    2.住んでいる県から出たこともない
   3.県外にはあまり行かない
(4)その国では、(   )もさることながら、伝統的な工芸品の買い物が楽しめる。
   1.偽物の商品        2.観光      3.治安の悪さ  
(5)試合に勝つためには選手の実力もさることながら(    )。
   1.運は関係ないのだ  2.運がよかったのだ 3.運も必要なのだ
(6)私は韓国語では会話(   )簡単な挨拶もできない。
   1.をおいて       2.ならでは      3.はおろか
(7)年金の問題(   )、少子化対策は政府の大きな課題である。
   1.はおろか     2.もさることながら  3.をおいて   

(1)1.(2)1.(3)2.(4)2.(5)3.(6)3.(7)2.

以上、新完全マスター「文法」日本語能力試験N1(スリーエーネットワーク社)を参考にしました。

 

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