2025-09

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読解「日常の思想」梅原猛Ⅲ

前回( →こちら )の続きです。 明治百年  「明治百年」という言葉が出てきます。明治百年は1968年、この文章はそのころに書かれたものであることが分かります。(1970年4月1日神戸新聞に掲載されたものです)。筆者は過去百年間、日本を...
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読解「日常の思想」梅原猛Ⅱ

前回( →こちら )の続きです。  しかし、明治以後日本が西洋文明の採用にふみ切るや否や、日本人は全く労働を唯一の価値とする一元的価値観をもった。なぜなら、日本人が、日本あるいは東洋の文明がヨーロッパ文明に、とうていかなわないと判断し...
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読解「日常の思想」梅原猛Ⅰ

梅原先生  日语综合教程第五册、第3課「日常の思想」梅原猛、に入ります。梅原猛ではなく梅原先生と呼びたい。講演会などで何度かお話を聞いたことがあります。大学に入って、小説以外で読んだ初めての本が、確か先生の「塔」ではなかったかと思います。...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅶ

前回( →こちら )の続きです。 渡良瀬遊水地計画  そうなると、政府は、渡良瀬川と利根川の合流点に近い谷中村を、大きな遊水地にするという計画を発表した。鉱毒の広がるのは渡良瀬川の洪水によってのことだから、大きな遊水地を造って洪水を...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅵ

前回( →こちら )の続きです。  鉱毒地を救おうという運動は野火のように広がった。人々は鉱毒地の農民に同情を寄せ、村々を視察したり、お金や衣類などを寄付したりした。  けれども、鉱毒のおそろしさは実際に被害を受けた者でなくては、本...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅴ

前回( →こちら )の続きです。  このとき正造は東京におり、風邪を引いて宿屋の一室で寝ていたが、知らせを聞くとはね起きた。そして、人力車をひた走りに走らせ、埼玉県堺の淵江村で農民たちに行き会うと、「皆様、待ってくだされ。この正造の言...
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日本語能力試験N1重要副詞を一気に覚える〔N1語彙〕

 中国の日本語学科大学3年次の授業で、アルク社「キクタン日本語N1」をサブテキスト的に使っています。N1水準の副詞は64個、テキストに出るものを除くとおよそ50個。ちょうどいい数なので、一気に覚えてもらうようにします。 日語総合教程第五冊...
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「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」〔N2文法〕

関連することに言及する。 初級で「~について」を学びました。ここでは「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」を比較します。 「~について」と「~に関して」  「~について」は「~」に向かって真っすぐ...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅳ

前回( →こちら )の続きです。  そして、鉱山拡大のため山の木を切り過ぎたことも祟って、一八九六年(明治二十九年)の秋、大雨のため渡良瀬川の堤防が切れると、鉱毒で汚れた水は、たちまち沿岸八十八の村々を襲い、目も当てられぬ有様となった...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅲ

前回( → こちら )の続きです。 2  正造が、国会で火のような弁舌をふるって忠告したにもかかわらず、明治政府は、「群馬・栃木の両県の田畑で作物が枯れたりしているのは事実だが、足尾銅山の鉱毒が原因かどうかは分からない。」と言って、...
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