「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」〔N2文法〕

「関して」「めぐって」「かけては」「に対して」「にこたえて」
関連することに言及する。

初級で「~について」を学びました。ここでは「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」を比較します。

「~について」と「~に関して」

 「~について」は「~」に向かって真っすぐ向かっていく感じ。その分、比較的答えがはっきりすぐ出ることに言及することが多いです。それに対して「~に関して」の方は、周辺を含むやや大きなテーマを表す言葉につくことが多く、言い方もやや硬くなる傾向があります。
「について」「関して」

「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」

「~をめぐって」は「~を争点に」、「~にかけては」は「~に関しては誰よりも上手である」、「~に対して」は「~を相手として何らかの作用をおよぼす、ということです。
「めぐって」「かけては」「対して」絵付き

「~にこたえて」

「~にこたえて」は、「~」の希望・要望がかなうように、あることをするという文を作ります。
・応援してくれる人の気持ちにこたえて立派な試合をしよう。
・ピアニストはアンコールにこたえて再び舞台に出てきた。
・国民の民様の期待にこたえる政治を行いたいと思います。

問題

最後に確認問題です。(    )内に入れるのに適当なものを選んでください。

1.~3.から適当なものを選びましょう。
(1)ここには日本語能力試験(    )ことが詳しく書いてある。
   1.に関して         2.に関する     3.に関している 
(2)(    )子どもの教育問題をめぐっていろいろと議論した。
   1.わたしは         2.わたしたちは   3.父は 
(3)私は足の速さにかけては(    )。
   1.全くダメだ        2.速いほうだ    3.誰にも負けない
(4)外国人に対してこの国は(    )。         
   1.暮らしやすいか  2.どんなサポートをするのか 3.憧れの国だ
(5) 田中さんは私に対して(    )。
   1.姉のようだ    2.最も信頼できる   3.特別親切にしてくれる
(6) 皆様の(    )にこたえて精一杯がんばります。
   1.ご期待      2.ご満足       3.ご不満
(7)この問題はわたし(    )難しい。
   1.に対して      2.に関して      3.にとって
(8)所長は今回の事件(    )どう責任をとるつもりなのか。
   1.をめぐって     2.に対して      3.にこたえて
(9)エンジンの開発(    )、日本ではN社がいちばん進んでいる。
   1.に対しては       2.にこたえては      3.にかけては
(10)今回の選挙では環境税(    )候補者の意見が対立している。
   1.に対して        2.をめぐって      3.にこたえて
(11)政治問題(    )若い人たちはあまり興味がないようだ。
   1.に関して        2.にかけて       3.をめぐって

(1)2.(2)2.(3)3.(4)2.(5)3.(6)1.(7)3.(8)2.(9)3.(10)2.(11)1.

以上、新完全マスター文法日本語能力試験N2(スリーエーネットワーク社)などを参考にしました。

 

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