「~たとたんに」「~かと思うと」「~か~ないかのうちに」〔N2文法〕

「~か~ないかのうちに」「たとたん」「かと思うと」
一つの動作がきっかけて、すぐに次の動作が生じる
 「~とたん」「~と思うと」「~か~ないかのうちに」について比較します。尚、N1レベルの同様の文法形式には、「~が早いか」「~や否や」「~なり」「~そばから」などがありますが、これらは別記事で扱っています。 → こちら

問題

まずは問題です。(     )内に入れるのに適当なものを選んでください。

1.~3.から適当なものを選びましょう。
(1)(     )とたん、眠くなった。
   1.勉強が終わった      2.勉強をした    3.勉強をしていた 
(2)(     )車から降りたかと思うと、海に向かって走り出した。
   1.わたしは         2.わたしたちは   3.あの子は 
(3)さっきまで大雨が降っていたと思うと、今は(     )。
   1.雨は弱くなった      2.太陽が出ている  3.雨は激しくなった 
(4)あの学生は、試験が始まって(     )のうちに教室を出ていった。          
   1.よく考えたか考えないか   2.10分たったかたたないか
   3.頑張ったか頑張らないか
(5)雨がやんだかやまないかのうちに(     )。
   1.セミが鳴きだした  2.試合を再開しよう  3.出発したい
(6)一つの問題が(     )、すぐ次の問題を渡された。
   1.終わった際に    2.終わるにあたって  3.終わったかと思うと 
(7) やっと来たバスに(     )忘れ物に気がついた。
   1.乗ったとたん   2.乗るにあたって   3.乗った際に
(8)疲れていたので、ベッドに横に(     )、ぐっすり眠ってしまった。
   1.なったならないかのうちに  2.なるかならないかのうちに
   3.なるに際して

(1)1.(2)3.(3)2.(4)2.(5)1.(6)3.(7)1.(8)2.

「~たとたん(に)」「~(か)と思うと・~(か)と思ったら」「~か~ないかのうちに」

「~たとたん(に)」

「~たとたん(に)」は、「~」がきっかけとなって、直後に比較的意外なことが起こることを表します。「きっかけ」が重要である場合によく使います。
・山頂でワインを一口飲んだとたんに、めまいがした。
・夫は結婚前は優しかったが、結婚したとたんに変わった。
・故郷に電話をして、母の声を聞いたとたんに涙があふれてきた。

「~(か)と思うと・~(か)と思ったら」

「~かと思うと、思ったら」は「~」の後に「大きな変化」「急激な変化」が起こり前後の違い、対比が著しいような状況を表します。笑うピンクの赤ちゃん
・赤ちゃんは今、泣いたと思うと、もう笑っている。
・やっと部屋が片付いたと思ったら、子供たちがまた散らかした。
・最近は気温の差が大きい。昨日猛暑だと思ったら、今日は涼しい。

「~か~ないかのうちに」

「~か~ないかのうちに」は「~」が終わると時を移さず、あるいはほぼ同時に次のことが起こることを示します。同時性、連続性を強調した言い方になります。
・彼女はベッドに横になるならないかのうちに、ぐっすり眠ってしまった。
・私は夜が明ける明けないかのうちに家を出て、空港へ向かった。
・売れっ子作家の彼は、新作を発表したないかのうちに、もう次の作品に取りかかっているそうだ。

まとめ

「とたん」「かと思うと」「~か~ないかのうちに」絵まとめ

以上、新完全マスター「文法」日本語能力試験N2(スリーエーネットワーク社)などを参考にまとめました。

〔参考〕生成AIによる作画

AI描画「たとたん」「かと思うと」「か~なかいのうちに」

AI描画「たとたん」「かと思うと」「か~なかいのうちに」

 完璧です。

 

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