「~気味」「~っぽい」「~げ」「~がち」の違い〔N2文法〕

「気味」「がち」「ぽい」「げ」キャッチ
傾向や様子を表す接尾辞です。

「~気味」「~っぽい」「~げ」「~がち」の違いについて整理しましょう。

問題

まずは問題をやりましょう。正しい方を選んでください。

  1. その男は黒( だらけの・っぽい )服を着ていた。
  2. 冬は肌が乾燥し( がち・げ)だ。
  3. 今週は忙しくて疲れ( 気味・がち )なので、週末はのんびりしよう。
  4. 私の上司は忘れ(  がち・っぽい )ので、ときに部下が迷惑する。
  5. 彼女は何か( 言いた・言わず )げな顔をしている。
  6. 天気が悪い日が続いたので、工事は( 進み・遅れ )がちだ。
  7. しばらく掃除していなかったので、部屋がほこり( がち・だらけ )だ。

1.っぽい、2.がち、3.気味、4.っぽい、5.言いた、6.遅れ、7.だらけ

「~気味」

傾向や様子が「少しではあるが、実際にある」ことを表します。この点「~ぽい」は「気のせいかもしれない」というニュアンスを含む点で異なります。一般によくないことを表現します。
・最近、自民党の支持率が下がり気味だ。
・今日は風邪気味なので早めに帰宅したいのですが…
・初めての舞台で、彼は緊張気味だった。

「~ぽい」

ある性質、傾向がある「兆し」を主観的に感じるということ。多くの場合、実際にその傾向が少しありますが、主観的なので前述のように「気のせいかもしれない」というニュアンスを含みます。おこりっぽい父
・このかばんは高かったのに、安っぽく見える。
・父は年をとって、怒りっぽくなったような気がする。
・どうも熱っぽいので、体温を測ってみたが平温だった。

「~げ」

「そのように見える」という様子を表します。人の気持ちを表す形容詞につくことがほとんどです。
・パーティーではみんな楽しに話していた。
・彼女は、お腹いっぱい食べて満足な表情であった。
・彼女は自信ありな表情で対戦相手を見た。*
*二音節形容詞の「ある」は「ありげ」になります。「よい」が「よさげ」となるのは俗語的で標準的な日本語ではないようです。

「~がち」

1回性のことではなく、頻繁にそうなってしまうことを表します。これも一般的にはよくないことを表すときに使います。スライスショット
・子供の頃は体が弱くて、学校を休みがちでした。
・都会のオフィスワーカーは運動不足になりがちです。
・ティーショットが右方向に飛びがちで困っています。

まとめ

「気味」「ぽい」「がち」「げ」キャッチ

以上、日本語能力試験対策N2文法総まとめ(三修社)などを中心にまとめました。

〔参考〕生成AIの作画

風邪気味、熱っぽい、病気がち、苦しげを漫画       (きしげ⇒苦しげ、「最」の字がちょっと惜しい…) 

   

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