「あえて」「しいて」の違いについて考えます。
問題
まずは問題です。( )内には「あえて」「しいて」のどちらが入るでしょう。
(1)彼の欠点を( )挙げるなら、少し優柔不断なところだ。
(2)( )危険を冒してでも、自分の信念を貫きたい。
(3)どちらも好みじゃないが、( )選ぶならこっちかな。
(4)批判を恐れず、( )真実を言おうと思う。
(5)言いにくいですが( )言わせていただきます。
(6)( )危険をおかしてまで助ける必要はない。
(7)勉強の嫌いな学生に( )勉強させる必要はないと思う。
答え(1)しいて、(2)あえて、(3)しいて、(4)あえて、(5)あえて、(6)あえて、(7)しいて
「あえて」(敢えて)
「あえて」は、①困難や批判を恐れず、それをすべきだと積極的に考えて。という意味。(「あえて危険をおかす」など)②難しいとわかった上で、むりに。(「あえて言えば、あいつの責任だ」)、③後ろに否定をともなって、「必ずしも、わざわざ、別に」(「あえてあやまる必要はない」)という3つの用法があります。

「あえて」の3用法
「あえて」と「しいて」
「しいて」(強いて)との比較は上記①の用法との比較になります。
ポイント
ポイントは「自分の判断」か「無理に」「むりやり」かということになります。
以上、日语综合教程第五册、三省堂国語辞典第八版などを参考にしました。
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