「さりげなく」「それとなく」の違いについて考えましょう。
「さりげなく」と「それとなく」
「さりげなく」も「それとなく」も「相手にそのようなそぶりを感じさせないで何かを伝える」という点で共通しますが、その伝え方において「さりげなく」は「自然」に、「それとなく」は「遠回し」に伝えるという点で異なります。
「さりげなく」「それとなく」の異同

「さりげなく」「それとなく」違いの基本
例えば「さりげなく教える」であれば、自然な行動や態度で、気づかせる感じ、「それとなく教える」だと教えるは教えるなのですが、言葉や表現を工夫して、遠回しに伝える感じになります。
【名刺の渡し方を新人にさりげなく教える方法】「最近、かっこいい名刺の渡し方覚えたんだけど、次のお客さんのところでやってみるね。」(教えてはいない)
- 【名刺の渡し方を新人にそれとなく教える方法】「名刺交換の時ね。こうやって、こうするだろ。で、この受け取る時に『ちょうだいいたします』っていうタイミングが難しいんだなあ」(教えるとはいってないが、すべて見せている)
「さりげなく」しか使えない、「それとなく」しか使えない場合
問題です。空欄には「さりげなく」「それとなく」のどちらが入るでしょう。
- ( )胸騒ぎがしたと思ったら、大きな地震にみまわれた。
- 彼はいつも( )シャツと靴下の色を合わせている。
- 次の人のためにドアを( )押さえる人は立派だと思う。
- 社長の雰囲気から( )今日の会議は荒れそうだと思った
- 本屋で( )手に取った本が私の人生を変えた。
1.それとなく、2.さりげなく、3.さりげなく、4.それとなく、5.さりげなく
自分の意図的な行為を人に感じさせない、奥ゆかしい行動は「さりげなく」が使われ、漠然とそう感じるという感覚は「それとなく」、また「さりげなく」は動作・行為の受け手が場合にも使えます。以下にまとめます。

「さりげなく」しか使えない「それとなく」しか使えない例
以上、日语综合教程(第五册)上海外语教育出版社などを参考にしました。
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