意味、形の似通った副詞を整理して頭に入れましょう。まず問題を解いてから、意味・用法を核にしてください。
(問題は表題の5つから適語を選んでください。回答は各セクションの下部にあります。)
「あらかじめ」「さっさと」「とりあえず」「とっくに」「いよいよ」
- ( )のタタキ台は作ったので、皆で議論して完成させてください。
- 日本語能力試験は( )合格しました。
- ( )待ちに待った夏休みがスタートします。
- ( )起きなさい。遅刻しますよ。
- 二次会出席の方は( )お知らせください。
1.とりあえず、2.とっくに、3.いよいよ、4.さっさと、5.あらかじめ
「まるで」「まさか」「まさに」「まして」「まえもって」
- ( )あんな大きな会社が倒産するとは思わなかった。
- 一人で電車に乗ったこともないのに、( )一人旅なんで、不可能でしょ。
- 彼こそ( )一国の指導者にふさわしい。
- 試験場へは( )下見に行っておいた方がいいですよ。
- 久々のクラス会があり( )学生時代に戻ったような気がした。
1.まさか、2.まして、3.まさに、4.あらかじめ、5.まるで
〔参考〕「まるで」と「まして」の語源

「まして」は動詞「増す」の連用形「まし」に接続助詞「て」がついてできた「増して」が副詞化したもの。「増して」⇒「なおさら・いっそう」の意味になりました。
共に、割と単純ですね。
「せいぜい」「せめて」「かろうじて」「さほど」「少なくとも」
- ぎりぎりの点数で( )合格した。
- 皆が敵になっても( )私だけは君の味方だ。
- 飽きっぽい彼のことだから続いたとしても( )1週間でしょう。
- 冬の東北地方は、よほどの寒さを覚悟していたが実際は( )でもなかった。
- 一人ぼっちの老人は( )ペットぐらい飼うべきだ。
1.かろうじて、2.少なくとも、3.せいぜい、4.さほど、5.せめて
〔参考〕「かろうじて」の語源

「とかく」「どうやら」「とうてい」「どうせ」「とっさ」
- こんな難しい本は、中学生には( )読みこなせない。
- 緊急時は( )の判断が生死を分ける。
- 一生懸命やっても( )認められないのだから、のんびりやろう。
- このペースなら( )今日中に終わりそうだ
- 社会人になると( )運動不足になりがちだ
1.とうてい、2.とっさ、3.どうせ、4.どうやら、5.とかく
「あいかわらず」「あくまで」「いくぶん」「ごく」「もっぱら」
- この物質は( )わずかでも人体に悪影響を及ぼす。
- 頑固な彼は( )自分の主張を貫いた。
- 父は定年退職後は( )畑仕事をしている。
- 最近は( )暑さもやわらぎ過ごしやすくなった。
- 彼女とは10年ぶりだったが( )美しかった。
1.ごく、2.あくまで、3.もっぱら、4.いくぶん、5.あいかわらず
(続きあり)
以上、日本語能力試験N1/N2 試験に出る漢字と語彙 (桐原書店)、新明解語源辞典(三省堂)を参考にしました。
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