副詞の整理Ⅰ〔N1語彙〕

副詞整理1〔N1語彙〕

意味、形の似通った副詞を整理して頭に入れましょう。まず問題を解いてから、意味・用法を核にしてください。
(問題は表題の5つから適語を選んでください。回答は各セクションの下部にあります。)

「いまさら」「いまだに」「いまに」「いまにも」「いままで」

  1. 空が暗くなってきて、(    )雨が降り出しそうだった。。
  2. グリコ森永事件の謎は、(    )解明されていない。
  3. (    )謝っていても、許してやらない。
  4. 私は(    )代替は「だいがえ」と読むものだと思っていた。
  5. (    )私のブログがバズるときが来るだろう。

1「いまにも」「いまだに」など

1.いまにも、2.いまだに、3.いまさら、4.いままで、5.いまに

「じっと」「ずとと」「ざっと」「すっと」「そっと」

  1. 言いたいことを言ってしまったら、胸が(    )した。
  2. 小さい子供は(    )していないから、まとめるのは大変だ。
  3. 彼女は失恋したようだ。しばらく(    )しておいてあげよう。
  4. 私は2017年から(    )南通に住んでいます。
  5. (    )見積もって1億というところですかね。

3「すっと」「じっと」「そっと」など

1.すっと、2.じっと、3.そっと、4.ずっと、5.ざっと

「たった」「多少」「単に」「めったに」「ろくに」

  1. 若い頃は(    )休みも取らず働き続けても何ともなかった。
  2. この仕事を(    )一人でやり遂げた彼はすばらしい。
  3. 自炊をしているので、外食することは(    )ありません。
  4. 8時半には到着する予定ですが、道路事情により(    )遅れるかもしれません。
  5. この問題は(    )君だけの問題ではない。皆で話し合って対策を練ろう。

3「ろくに」「たった」「めったに」

1.ろくに、2.たった、3.めったに、4.多少、5.単に

〔参考〕「ろくに」の語源について

陸 「ろくに」の「ろく」は漢字で書くと「陸」。そして「陸」というのは元来「土地が平坦である」ということを意味します。「平らででこぼこがない」という意味から「正しい、完全な」という意味になりました。
 「ろくに」はこの「ろく」を形容動詞として活用させた「ろくなり」の連用形です。打消しをともなって「ろくに~ない」の形で使われるようになりました。「ろくでなし」も同語源。「陸」が「平らででこぼこがない」とするのは海洋民族として「荒れた海」に対する「陸」を平穏、平らかな場所と考えたからでしょうか?

「あいにく」「せっかく」「いっそ」「わざと」「なにしろ」

  1. こんなに苦しいなら、(    )死んでしまったらどんなに楽か。
  2. (    )外国語で講演するのは初めてですから、緊張しています。
  3. 彼は(    )事故を起こし、保険金をだまし取った。
  4. 「柴田さん、いらっしゃいますか」「柴田は(    )外出中です。」
  5. (    )のお誘いなのに、今度の土曜日はちょっと……。

4「いっそ」「なにしろ」

1.いっそ、2.なにしろ、3.わざと、4.あいにく、5.せっかく

(続きあり)

以上、日本語能力試験N1/N2 試験に出る漢字と語彙 (桐原書店)、新明解語源辞典(三省堂)を参考にしました。

 

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