「見抜く」「見破る」「見て取る」の違いについて考えましょう。
「見抜く」「見破る」「見て取る」
「見抜く」
「見抜く」は、隠されていることの真相や真意、表面に現れていない本当の性質や状態などを、鋭い眼力によって知る場合に使います。

「見抜く」
彼女は一目で私の悩みを見抜いた。
面接官は応募者の本心を見抜こうとしていた。
教師は、生徒のごまかしをすぐに見抜いた。
投資家は企業の将来性を見抜く力が必要だ。
真の才能を見抜くには、時間と経験が必要だ。
「見破る」
「見破る」は、人が隠そうとしている真相や計略、ウソなどを察知する場合に使います。

「見破る」
子どもの嘘はすぐに母親に見破られた。
- 犯人の変装は、警察官に見破られた。
手品師のタネを見破ろうと、観客は目を凝らした。
経験豊富な鑑定士が偽物を一瞬で見破った。
観察力のある彼は、敵の戦略を見破って対策を立てた。
「見て取る」
「見て取る」は、外に現れた様子から物事の情勢や真意などを推理して知る場合に使います。

「見て取る」
彼の表情から、動揺しているのが見て取れた。
子どもたちの笑顔から、このイベントが成功したことが見て取れる。
彼女の仕草から、何か言いたいことがあるのが見て取れた。
壁に描かれた落書きから、治安の悪さが見て取れる。
プレゼンの資料から、入念な準備が見て取れた。
「見抜く」「見破る」「見て取る」用法まとめ
それぞれの用法接続を以下整理します。

「見抜く」「見破る」「見て取る」接続整理
以上、使い方の分かる類語例解辞典(小学館)などを中心にまとめました。
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