接尾辞「~さ」「~み」「~げ」の使い方について考察しましょう。
「~さ」「~み」「~げ」(接続)
「~さ」はほとんどの形容詞に付きますが、「~み」「~げ」は限定的です。
楽しさ | 親しさ | 苦しさ | 深さ | 厚さ | 寂しさ | 元気さ | 大きさ |
楽しみ | 親しみ | 苦しみ | 深み | 厚み | ― | ― | ― |
楽しげ | 親しげ | 苦しげ | ― | ― | 寂しげ | ― | ― |
「~さ」と「~み」
「~さ」と「~み」は共に名詞を作る接尾辞ですが意味するところが異なります。
「赤さ」は数字で表せる「色調」ですが、「赤み」は「赤という要素が含まれている」ことを表します。「深さ」は「深さ10メートル」のように客観的に程度を表現するものですが、「深み」は「深みに入って抜けられない」のように困難な状況のような主観的、抽象的な言い方に適しています。
上記の「~さ」「~み」の特徴を整理してまとめます。
「~さ」は「程度」、「~み」は「要素(限定的)」
「~さ」は「~の程度」を表しますが、「~み」は「~の要素」について限定的に述べます。

「さ」程度「み」要素
「~さ」は客観的、「~み」は主観的
「~さ」は「厚さ3センチ」のように定量的、客観的、「~み」は「厚みのある本」のように定性的、主観的です。

「さ」客観「み」主観
「~げ」
「~げ」は「寂しげ」「得意げ」のように形容動詞を作る接尾辞です。「それらしいようす」「~という傾向が強い」という意味になります。
以下にまとめます。
「~さ」「~み」「~げ」まとめ

「さ」程度「み」要素「げ」様態
以上、日本語の難問 宮腰賢(宝島親書)、中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック(スリーエーネットワーク社刊)などを参考にまとめました。
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