「適度」「適切」「適当」の違いの違いについて考えましょう。
「適度」「適切」「適当」の例文
例文を集めてそれぞれの特徴を確認していくことにしましょう。
「適度」
- 適度なお酒は健康に良い。
- 適度なユーモアが場を和ませる。
- 適度な湿り気がないと、この植物はうまく育たない。
- 成人病予防には適度な運動が一番です。
「適度」は具体的なモノについて、多くもなく少なくもないちょうどいい量であることを示すようです。
「適切」
- コーチの適切な指導の元で選手は育つ。
- あなたにかける適切な言葉が見つかりません。
- 看護師の適切な処置のおかげで回復が早かった。
- 一件一件を適切に判断して片付けていかないと大変なことになる。
「適切」は「主として方法」が「ほぼ最適に違い」ぴったりであることを示すようです。「適度」よりもピンポイントで最適に達している感じです。
「適当」
- 工場建設に適当な場所を探す。
- このサプリは一日の適当な摂取量は決まっていない。
- 味の素は適当量加えてください。
- もう少し適当な方法があるんじゃない?
「適当」は「量や方法」に関して、「だいたいよい」レベルであることを示すようです。「適度」や「適切」に比べて示す範囲は幅広く、アバウトな感じを受けます。
「適当」(アバウト)→いい加減
上述の「適当」のアバウトさから派生して「ぞんざいに」「間に合わせの」と言った悪い意味に用いられることもあります。
- 客を適当にあしらう。
- 適当な返事でごまかす。
まとめ
以上まとめます。

「適度」「適切」「適当」まとめ
以上、三省堂国語辞典第8版、新明解国語辞典第8版などを参考にしました。
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