「~的、~化、~性」品詞を変える接辞について

「的」「化」「性」

「~的、~化、~性」品詞を変える接辞について整理します。

「的」のつけ過ぎに注意!

 「的」をつけてはいけないものを選んでください。

  1. 会議では具体的な結論に至らなかった。
  2. それは明白的な事実である。
  3. 服装が自由的だとされていても、一定の配慮が必要だ。
  4. 二国間には正式的な形での外交関係はない。
  5. 相手の主観的な意見を鵜呑みにすべきではない。
  6. 伝統的なライフスタイルが崩れつつある。
  7. あの話には下手に踏み込まない方が無難的だ。

1.「具体的」5.「主観的」6.「伝統的」はこのまま、2.「明白」3.「自由」4.「正式」7.「無難」には「的」は付きません。

「的」はナ形容詞化する接辞であるため、名詞「具体」「主観」「伝統」には付けられますが、もともとナ形容詞であるものには付きません。(「明白な」「自由な」「正式な」「無難な」)
 以上は日本語学習者に多い間違いです。
「的」はナ形容詞化、「化」はサ変動詞、「性」は名詞を作る接辞です。

「~的、~化、~性」の意味

 それぞれの接辞がつく語の意味は

「~的」

伝統的、一般的、具体的、規則的のように

「~という性質をもった」という意味のナ形容詞を作ります。

「~化」

近代化、具体化、一般化、文書化、実用化、革新的のように

「~(の状態)になる(する)」という意味のサ変動詞を作ります。

「~性」

革新性、専門性、積極性、重要性、安全性のように

「~であること」という意味の名詞を作ります。

「~的、~化、~性」まとめ

 「~的、化、性」につながる言葉をまとめました。

「~化」「~的」「~性」まとめ

「~化」「~的」「~性」まとめ

以上、中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック(スリーエーネットワーク社刊)を参考にまとめました。

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