「にわかに」「突然」「急に」「いきなり」の違い

「にわかに」「急に」「突然」「いきなり」
「にわかに」「急に」「突然」「いきなり」

「にわかに」「突然」「急に」「いきなり」の違いについて考えましょう。

まずは問題です

(     )の中に「にわかに」「突然」「急に」「いきなり」のうち適切なものを入れてください。

  • (     )本番にのぞむことになり緊張した。
  • 一天(     )にかき曇り、瞬くうちに雷雨となった。
  • (     )頭上から石が落ちてきた。
  • お彼岸を過ぎて(     )涼しくなってきた。

答えは記事の最後にあります。

「にわかに」「急に」「突然」「いきなり」

すべて「新しい状態に短い時間内に変わる様子」を示します。「にわかに」は「安定した状態」が他の状態に移行すること、「急に」「突然」は「何もない状態」から他の状態に移行することで、「急に」より「突然」の方が、移行時間が短く瞬間的。「いきなり」は「本来あるべき準備時間なく」他の状態に移行することを表します。

にわかに

にわかに今までの状態からして、恒常的であまり変わりそうにない安定した状態が、短時間で急激に他の状態へ移行すること。
  • 病状がにわかに悪化した。
  • 一天にわかにかき曇り…
  • ネット界隈がにわかにざわついてきた。

以下のようにもよく使います。

にわか勉強、にわか仕立て、にわか成金、にわか雨
「にわかに」

急に

急に新状態へ短時間に移行することを表す最も一般的な表現。新状態がいきなり”無”から生じる場合もあるのは「突然」も同じ。「急に」は比較的長い時間の時もある。
  • 猛暑の夏が終わり、11月になって急に涼しくなってきた。
  • 明日出張しろと言われて急に忙しくなった。
  • 高校を出て、娘は急に美しくなった。

「急に」

突然

突然新状態がいきなり”無”から生じる場合もあるのは「急に」と同じ。「突然」はほぼ「瞬間」の移行も表現できる。
  • 突然のことで、全く対応できなかった。
  • 駅の階段を上っていたら、突然ベルトが切れた。
  • 狭い路地で車を運転していたら、突然子供が飛び出してきた。

「突然」

いきなり

いきなり本来、あるべき準備時間がなく、短時間で別状態へ移行してしまう時使う。
  • いきなり先生に当てられてしどろもどろになってしまった。
  • 初級日本語なら教えられますが、いきなりはちょっと…。
  • ドアを閉めると、彼はいきなり殴りかかってきた。

「いきなり」

まとめ

以下にまとめます。

「にわかに」「急に」「突然」「いきなり」まとめ

「にわかに」「急に」「突然」「いきなり」まとめ

冒頭問題のこたえ

  • いきなり )本番にのぞむことになり緊張した。
  • 一天( にわかに )にかき曇り、瞬くうちに雷雨となった。
  • ( 突然 )頭上から石が落ちてきた。
  • お彼岸を過ぎて( 急に )涼しくなってきた。

以上です。

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