「もはや」と「すでに」の違い

「もはや」と「すでに」

 「もはや」と「すでに」の違いについて考えましょう。

「もはや」と「すでに」の違い

1.「もはや」も「すでに」も時間が経過して変化が完了している様子」を表すという意味では共通しています。
  • もはや夏休みは終わっています。
  • すでに夏休みは終わっています。
2.変化の完了を示し両方使える場合でも、「もはや」の方は「もはや手遅れ」のように「戻ることができないことを後悔する」主観的感情を示す文脈でよく用いられ、「すでに」の方は「すでに12時である」というように、客観的な事象を示す場合に用いられやすい。

「もう戻れない」後悔の念がまじると「もはや」が優勢

  • もはや(△すでに)手遅れです。
  • もはや(△すでに)これまでか。

客観的に言うなら「すでに」が優勢

  • すでに(△もはや)12月だ。
  • すでに(△もはや)秋ですね。
3.「もはや」は「もはや芸術品!」のようにまったく違うものに変身したという意味で使う用法があり、「すでに」は「すでに言ったように…」のように「以前に起こった事象」を示す用法がある。

「まったく違うものになった」ことを強調する「もはや」

  • 彼の料理はもはや(×すでに)芸術品である。
  • 「もはや昭和ではない」(強調)

過去のできごとをさして終わっていることを言う「すでに」

  • すでに(×もはや)言ったように…
  • 桜はすでに(×もはや)咲いている。

「もはや」「すでに」まとめ

 以下にまとめます。

「もはや」「すでに」使い方のまとめ

「もはや」「すでに」使い方のまとめ

以上です。

 

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