「とうとう」「ついに」「やっと」「ようやく」「いよいよ」など、中国語の「终于」に相当する副詞の中でも、いちばん似ているのは「やっと」と「ようやく」ではないでしょうか?
「やっと」と「ようやく」の語義
「やっと」と「ようやく」は共に
時間や労力をかけた結果、望んでいた結果が達成される
という意味を示す時に使います。
- やっと日本語試験1級に合格した。
- ようやく日本語試験1級に合格した。
ただし、「やっと」の方には上の意味の他に
最低限のレベルで達成する、かろうじて、ギリギリで
という意味が加わります。
- やっと食べていけるだけの生活
- 背伸びしてやっと手が届く
「やっと」と「ようやく」のニュアンス上の違い
「やっと」に「かろうじて・ギリギリ」という意味があることから、これら二つの言葉は同じような意味領域を示していながら、
- 「やっと」はギリギリであること
- 「ようやく」は時間・労力がかかったこと に意味の重点がかかる傾向があります。
- 1年間がんばってようやく合格したね。
- 60点でやっと合格したね。
「ようやく」「とうとう」vs.「やっと」「ついに」
「ようやく」が「時間がかかったこと」に力点を置いた意味領域を持つとすると、そこから「ようやく」は過程を重視した言い方だということが言えるでしょう。対して「やっと」の方は結果重視ということになります。
「ようやく」と「やっと」は望ましい結果が得られた時、これに対して 「とうとう」と「ついに」必ずしも望ましい結果出ないときも使いますが、これら4つを「過程を重視する」あるいは「結果を重視する」という観点で整理することもできるのではないでしょうか。
なかなか難しいですね。
以下の記事なども参考にイメージを固めてください。
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