「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」中間的評価の副詞

「そこそこ」「けっこう」「なかなか」「それなり」「まあまあ」
「そこそこ」「けっこう」「なかなか」「それなり」「まあまあ」

中間的評価の副詞

 「悪くはないが、とても良いわけではない」ことを表す副詞の使い方を勉強しましょう。まずは問題です。

問題です

(     )の中に入る最も適切な副詞を「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」から選んでください。

  • (      )なお住まいですね。
  • 社長とゴルフまわるなら(       )のレベルでないと失礼だよ。
  • 先輩(      )やるじゃないですか。
  • 会社の中では無能な人間も(      )の価値はあるのだ。
  • 「試験どうだった?」「(      )かな。」

答えは以下の記事の中で説明します。記事の最後にもあります。

「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」関係図

 下の図でそれぞれの違いを説明しましょう。

「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」

「けっこう」「まあまあ」「なかなか」「そこそこ」「それなり」

目上に失礼でないのは「けっこう」「なかなか」

 一定の基準を明らかに越えており、目上の人に対して使えるのは「けっこう」「なかなか」の二つです。

 特に「けっこう」に関しては、中国語の「不錯」に相当し「非難すべき点は何もない」ということで、逆に評価はかなり高くなります。

けっこう非難すべき点はなにもない
  • けっこう)なお住まいですね。
  • 先輩、(なかなか)やるじゃないですか。

となります。

「そこそこ」≒「まあまあ」、ギリギリの線が「そこそこ」

「そこそこ」と「まあまあ」はレベル的に同じぐらいです。「まあまあ」は少しぼやけた感じを表現する時便利ですが、「そこそこ」は「辛うじて基準に達するか達しないか」のきわどいレベルを示す場合が多いです。

そこそこ辛うじて基準に達するか達しないか
  • 社長とゴルフまわるなら(そこそこ)のレベルじゃないと失礼だよ。
  • 「試験どうだった?」「(まあまあ)かな。」

設定基準が低い「それなり」

「それなり」は他の副詞と少し性質が違って、「十分ではないが、予測した程度に応じたもの」と評価できる場合に使います。

それなり十分ではないが、予測した程度に応じたもの
  • 会社の中では無能な人間も(それなり)の価値はあるのだ。

問題の答え

まとめると以下のようになります。

  • ( けっこう )なお住まいですね。
  • 社長とゴルフまわるなら( そこそこ )のレベルでないと失礼だよ。
  • 先輩( なかなか )やるじゃないですか。
  • 会社の中では無能な人間も( それなり )の価値はあるのだ。
  • 「試験どうだった?」「( まあまあ )かな。」

(以上「基础日语写作教程2 」(高等教育出版社)、新明解国語辞典(第八版)などを参考にさせていただきました)

 

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