「明日行きます」は「に」が入らないのに「3日に行きます」は「に」が必要です。「に」がいつ必要かわかりますか。時を表す名詞、つまり「時名詞」+「に」の問題です。
Ⅰ「に」が必要、Ⅱ「に」が不要、Ⅲどちらもある、の3ケースに分かれます
Ⅰ「に」が必要な場合
「時名詞」が「絶対時間」を示す時「に」をつけます。
「絶対時間」とはその時がカレンダーや時計で確認できる時ともいえます。もう一つの言い方は「いつ言っても同じ時を示す時名詞」です。
3日は、発話時が1日でも2日でも変わらない→絶対時間
Ⅱ「に」が不要な場合
時名詞が「相対時間」を示す時には「に」はつけません。
「相対時間」とは「今」との関係でその時が特定される時、もう一つの言い方は「言う時が違うと違う時を示す時名詞」です。
「明日行きます」は昨日言えば今日のこと、明日言えば明後日のこと→相対時間
Ⅲどちらもある場合
これは3つのケースを覚えておいてください。
Ⅲ-①絶対時間、相対時間の二通りに使えるもの
例えば「曜日」
- 「今週遊びに行く?」「水曜日に行こうよ。」(水曜日は特定の日、絶対時間)
- 「水曜日アルバイトしてます。」(特定の水曜日を指していない、相対時間)
Ⅲ-②「今」以外を基準とする相対時間
たとえば「翌日」「前日」など今と異なる日が基準のとき、どちらでも大丈夫。
- その翌日に彼と出会いました。
- その翌日彼と出会いました。
Ⅲ-③一定の幅を持った時名詞
たとえば「春」「夏休み」など、どちらでも大丈夫
- 夏休み旅行しました。
- 夏休みに旅行しました。
複合的に使われた場合
- 明日の1時 → 後ろの名詞の性質に従います。「明日の1時に会おう。」
- 今週の水曜日 → 水曜日は特定の日。「今週の水曜日に帰省します。」
以上です。
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