「~て、」「~てから」、「~あとで」「~あと」、「~まえに」「~まえ」はすべて動作・できごとが連続して起こるときに使う表現です。難しい言葉では「継起(けいき)」を表す表現といいます。
「~て、」と「~てから、」の違い
ほとんど同じなんですが「~てから、」の方は「継起」を表すだけですが、「~て、」は「継起」以外に「付帯状況(同時に起こる)」「因果関係」などさまざまな使い方ができます。
- 目覚まし時計をかけて、寝ました。(継起)
- クマのぬいぐるみを抱いて、寝ました。(付帯状況)
- 寝る前、歯を磨いて、気持ちよかった。(理由・因果関係)
- タオルを使って、ナイトキャップを作りました。(手段)
- 私はベッドで寝て、お母さんは畳の上で寝ました。(並列)
(継起)以外の「~て、」は「~てから、」に書き換えることができないですね。
「~て」は単に二つの動作・できごとが起こったことを表し、文脈によってさまざまな意味が生じると考えてもいいです。
「~あとで、」「~あと、」の違い
「Pあとで、Q」は単にQがPよりあとに起こることを表します。
これに対し、「Pあと、Q」は「Qという動作・できごとが継続すること」を表します。
「~まえに、」「~まえ、」の違い
「~あとで」「~あと」の違いと対応しています。
「PまえにQ」は単にQがPより前に起こっていたことを表します。
これに対し、「Pまえ、Q」は「P以前に、Qという動作・できごとが継続していたこと」を表します。
例文といっしょにまとめると以下のようになります。
継起表現「~あとで」「~てから」については「できる日本語初中級第5課」でも勉強しました。
できる日本語初中級第5課「大変な一日」1.困ったな…(2)
「~た後で」が新しく勉強する文法です。出来事が連続して起こる「継起」を表す表現の一つ、他に「~まえに」「~てから」を初級で習いました。「~た後で」と「~てから」の違い、わかりますか?
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